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3冊目
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2009/12/26
- メディア: 単行本
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紹介されてる本は、普段自分じゃあまず読まないような本(海外文学や文芸評論が多い)ばかりだけど、これだけの情熱と愛情を持って語られると、自分の感知したことのない豊穣な世界を見逃していていいのだろうか、と読みながらそわそわする。今すぐ大型書店(もちろん新宿紀伊国屋!)へと突っ込んで、今まで足を運ぶことのなかったエリアをぐるぐるぐるぐる目が回るくらい彷徨いまくって目が回るくらい買いまくって読みまくりたくなる。そんな金はないけれど。
「文化はいつもこういう場所で生まれる。ちいさくてふくざつな場所で。それを忘れたらいけない。偉く(くだらなく)なるなよ。わたしも、いまこれ読んでる人も。読者だって、油断してたら、読みながら偉くなっちゃうんだから。」P27
これ読んで姿勢を正す。偉くなるかもなあ。この文の本当に意図したことは分からないけど、読む本や、何かの対象について、全てを知っているかのように見下したり簡単に決めつけたりしないように、と戒める。