同僚が、妹に子どもが生まれた、と言って写真を見せてくれたのだけど、赤ちゃんをかわいいと認識する能力に欠けている僕は上手くリアクションが取れない。4,5歳くらいになればかわいらしいと思うことができるのだけど、0,1歳の子を見てもなんの感情も湧いてこない。みんな同じ顔してるし。無表情だし。
というわけで、なんとも心のこもらないおめでとうを言ってしまった気がする。

チケット予約するぞー

今日はビール片手にじっくり野球観戦と思い、買い物をして家に帰ってアパートの階段を上がったところで手を滑らせてしまい買ったビールが怪談を転がって一階へまっさかさま! プルタブを開けたら当然のごとく泡が盛大に噴きでて、結局飲むと頭がくらくらするただの変な水を飲みながらBSにチャンネルを合わせる。
負けても素直に健闘を讃えられる精神状態だったからかなり落ち着いて見ていられたけど、さすがに点が入ったらヒートアップ。ふだんの私とはかけはなれた態度をとりはじめる。絶対他人と野球見られないね、俺。
最後は楽勝ペースだったので気を抜いて見ていた。それでも勝った瞬間は一気に歓喜が沸き起こる。いや、優勝したことより何より、まだ一年が終わらないことが、まだ応援を続けられることがいちばん嬉しい。
シーズン終盤で4位に落ちた状況から、驚異的な粘りで日本シリーズまで勝ち上がってくれたことに感謝。そして何より、せっかくBSアンテナを買ったのにこの夏家の裏の木がすくすくと育った結果、電波受信を妨げて映りが劣悪になってしまったところに、葉が見事に生い茂った木の枝を見事に折って受信状況を快適にしてくれた10月9日の強風に、心の底からの感謝の念をささげます。

コンスタントに取得していくのだ

仕事が一息ついて、またすぐ慌ただしくなるので、この辺がいいタイミングだと思い、理由もなく午後から休みを取ってみる。本来の仕事時間の間は皆が働いてる中で自分だけ休んじゃってるぜ!という優越感を味わえるけど、その時間が終わるとむなしくなるね。



BSで野球を見る。勝ちましたよ勝ちました逆転勝ち!1−0のまま回が進んで第3戦の負け方を彷彿とさせる中、7回にまさかのSとBから3点奪取です。しめりまくってた打線が相手投手の一番防御率いいところで爆発するんだから野球は分かんないね。この逆転勝ちはたいへんに大きい。そういえば小林宏が三人で抑えるところって初めて見た。
いよいよ行くところまで行ってしまった。もうここまで来れば悔いは何もない。明日ボロ負けしたって受け入れられる。今はただ、ここまで楽しませてくれたことに感謝するだけ。一か月前はあまりのふがいなさにファン止めたいと思ってしまってごめんなさい。
でも、勝てば嬉しいけどね。
日本シリーズに行けることより、シーズンがまだ終わらないことが何よりも。

1年半ぶり吉祥寺

丸井で買い物をして、ケーキを食べ放題して、ジュンク堂で買い物。


はじめての秋田弁

はじめての秋田弁

ちょっと豪華な無料冊子みたいな作りなのだが、値段が戦慄の1050円……。
秋田あるあるを楽しもうと思って読んだけれど、初耳情報初耳方言もちらほら。
首都圏に住んで8年たつけど、未だに秋田駅前ってちょっとした都会のようなイメージがある。少なくとも八王子よりははるかにw



帰り、メガネスーパー店頭で、客寄せのためにラップを歌っている人がいて、あらびき団で見たことある人だ、と思った。

気まぐれ日記

ロッテファンの僕はBSでクライマックスシリーズを見る。冒頭に暴投で取られた一点がそのまま決勝点ってどないやねん、って話です。でもまだあきらめない。




人狼城の恐怖 第一部ドイツ編 (講談社文庫)

人狼城の恐怖 第一部ドイツ編 (講談社文庫)


世界最長の本格推理小説らしい。ゆっくり時間をかけて読んでいると我慢強くない性格上、積読本が山ほどある現状では、途中で投げ出してさくっと読める軽い小説に移ってしまいかねないので、描写を追うのが面倒な部分は適当に飛ばして読む。
舞台となる人狼城に辿り着くまでに180ページくらいかかり、人が殺されるまでにそこから80ページくらいかかり、ペース遅いよ!と思っていたらそこから怒涛の勢いで人が死んでいく。670ページを一気に読めた。謎だらけで、早く解決編まで辿り着いて驚きたいんだけど、この本がドイツ編で今度はフランス編を読まなければいけない。ふたたび出題編が続く。とりあえず今は我慢して第二部を読みましょう。

更新してみる


「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。




単行本を図書館で借りて読み、文庫本(石原さとみ版)を買って再読。
ミステリが消費しつくされた中でクローズドサークルをやろうとするとこういうことになるわけですかね。主催者側が「クローズドサークルを作って殺し合いをさせてやろう」という意気込みを持って、過去のミステリ作品を参考にしておあつらえ向きの舞台を作り上げる。クローズドサークルというジャンルが存在することを前提にして中の人が動いている。作者じゃなくて登場人物(出てこないけど)がそういう舞台を人工的に作ったんなら、クローズドサークルが持つ一種の馬鹿馬鹿しさにも一応納得せざるを得ない。結局ミステリの文法を知っている者が少なかったせいで用意した材料(人数分の人形とか、ミッシングリンクとか)が生かされなかったのも、ミステリの世界での常識など世間には通用しない、ミステリ小説の登場人物だからといってミステリの論理通りに動くとは限らない、という皮肉のように映って面白かった。多数決で犯人決めちゃう辺りもそう。更に、主催者側が作り上げた舞台がミステリ的に欠陥があるとして(鍵がかからないのがおかしい、夜は部屋に戻らないといけないというルールが変)主人公が批判するのも、読者が作者を批判する構図と一緒で、つくづくメタ的な小説だった。


殺人が続発するストーリーは不穏な雰囲気や恐怖感に溢れているけれど、随所にちりばめられた主人公のユーモアや皮肉がおかしくて、さほど陰惨な印象を持たない。阿藤伊藤宇藤江藤尾藤加藤先生たちが出てくる下りなんて特に面白い。そこまでいったなら木藤と工藤先生も出してほしかった。頭が切れてちょっとひねたところのある主人公が米澤作品には多いけど、みんな魅力があって好きだなあ。