6冊目

「あんたは俺の、何もかもが間違いだったことを証明した」


ボトルネック

ボトルネック




自分が生まれず、代わりに流産したはずの姉が生きている世界に迷い込んだ主人公。その世界では、主人公の住む現実と違って、家庭は平和で、好きな人は死なずに元気で生きている。それは、その世界に生きているのが主人公ではなくて姉だったから。
なんだかなあ、この職場に配属されたのが自分じゃなくて他の同期の人間(例えばAさんとかMさんとか)だったらきっとみんなも喜んだだろうに、なんて後ろ向きなことをふと思ってしまう人間としてはいたたまれない話だったなあ。
文体が好きになれなかった。平易すぎたのかな。「さよなら妖精」も同じ理由で途中で読むのを止めちゃったし。「インシテミル」はそうでもなかったのに。





★★☆