5冊目

「読書クラブは例えるなら、ダウンタウンの薄汚れたパブだった」


青年のための読書クラブ

青年のための読書クラブ




僕が通った中学高校の文芸部なんていうのは真面目で地味な女の子たちが集う場所で、世間的にもそのイメージは外れてないと思う。それがこの小説の読書クラブはアウトローをまとっていてびっくり。決して学校の主流にはなりえないものの、確かな存在感を放って学校中を騒がせている。でも文学というやつは悪徳の要素も孕んでいるんだから、不良っぽい人間が育ってもおかしくないのか。
危険な存在感を放つ孤高の読書家、みたいな奴になれたら面白いだろうなあ。なんて言ってる奴はそうなれなさそうだけど。こうやって感想書いてる時点で駄目か。
変わっていく時代の中で、変わっていく人々、変わらない本質、というような主題は「赤朽葉家の伝説」にも通じるところが。




★★★☆