60周年記念とはいわずぜひ来年も……

立教大学で行われた「日本推理作家協会60周年記念イベント 作家と遊ぼう!ミステリーカレッジ」という催し物に参加してきた。
10時から16時までという短い時間の中で、たくさんのトークショー、サイン会、オークション等等がそれぞれの会場で重複して行われるので、行きたいプログラム全てに行くことができなかったのが残念。全てを味わいつくすのは絶対に不可能な構成になってるわけですね。
そんな中で僕が参加できたのは、


まず、「トークセッション 乱歩賞作家のからさわぎ」
最初に東野圭吾ガリレオの格好をして登場。「乱歩賞作家たちは優等生だけでなく、残念ながら劣等生も生んでしまっている。今回はその劣等生たちをここへ呼び出して、なぜ彼らがダメなのかを探っていきたい」みたいな挨拶をして、福井晴敏高野和明薬丸岳の三名が登場。応募した動機、作家生活で苦労することなどのいくつかの質問に対して、あらかじめ用意された回答を元にトークが進む。
いくつか印象に残った話を。

高野和明が乱歩賞に応募した動機は占い。自宅から見て吉と出た方角に講談社があり、「よし乱歩賞だ」と思った。
薬丸岳は応募締め切り一ヶ月前に、「このままだと間に合わない」という理由から会社を辞めた。上司から「馬鹿じゃないか」という目で見られた。この話を受けて福井晴敏が「俺が上司でもそう思う」東野圭吾が「作家なるならちゃんとした収入を得て足場を固めたほうが」とコメント。
・途中、真保裕一が飛び入り参加。「私の時は賞金がゼロだった。私の翌年から1000万円になったんですよ!」
・「乱歩賞作家という実績は受賞してどれだけの期間効果があるか?」という質問に福井晴敏が「条件付無限」と答える。「本を読まない人に説明する時、『俺が取った乱歩賞って、あの東野圭吾や、あの真保裕一が取ってるんだよ』と説明すると皆その凄さが分かってくれる。つまり、効果があるかどうかというのは、お二人のこれからの活躍次第なんですよ!」今日一番笑いました。


それから、乱歩賞最終選考の模様を写したVTRを途中まで見て、作家が台本を書いたミステリー落語を途中まで見て、オークションをちょっとだけ見て、道尾秀介にサインを貰い、
そして最後にクイズ大会。
3回戦行われ、1戦につき作家が6人登場し、それぞれが用意した簡単な問題・難しい問題をそれぞれ一問ずつ三択形式で出題し、優勝者に作家達の寄せ書きをプレゼントする、という内容。
僕は全然ダメでした。

参考程度に1回戦の問題を、記憶に残っている程度で書き起こしてみると、


石田衣良
「僕のデビュー作は、なに、ウエストゲートパークでしょうか?
1、西川口 2、沼袋 3、池袋」
難しい問題かなー、という前振りがあったので、会場爆笑でした。

「IWGPのドラマで、サル役を演じたのは誰?
1、誰だっけ? 2、長瀬くん 3、妻夫木くん」


垣根涼介
「大藪賞など3つの賞を受賞した僕の作品は?」

ヒートアイランドの主人公は?」


東野圭吾
ガリレオの主人公の名前は?
1、湯川秀樹 2、湯川学 3、福山雅治


綾辻行人
「原作綾辻・作画佐々木倫子の漫画は?
1、鉄子の旅 2、月館の殺人 3、動物のお医者さん

暗黒館の殺人に出てくる登場人物(誰だっけ?)の好きな詩人の死因は?」


平山夢明
「独白するユニバーサル横メルカトルの主人公は?
1、エイリアン 2、地図 3、暗号解読官」
通算5問目だったんだけど、ここで敗退。


芦辺拓
「次の3作のうちで、最も死体の転がる回数が多いのはどれでしょう?」
会場騒然。

など、など。



そんで、フィナーレで、終わり。
楽しかったです。