更新のペースがもの凄く落ちましたね

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好きな子に告白して振られて悩んでいる人を過去に何人か見たことがあって、僕は彼らに対して「きっぱり諦めるしかないよ」と言った。しぶとく食い下がっても逆効果にしかなっていないようだったから、それしか方法がないと思ったのだ。彼らはそれに対し、「諦めるなんて無理だ」と返した。
僕はこういうとき、割とすぐに気持ちを切り替えられるタイプ(多少は引きずるけど)。だから、彼らは僕とは違う思考の持ち主で、高校の時に好きだった先生をいつまでもずっと忘れられないこの小説の主人公も同様なのかな、と思いながら読んでいた。
ただ、この主人公の場合は卒業した後でも部活の手伝いで何度も何度もその先生に会っているから、そこがポイントなのかな、と思った。卒業してから再会するまでの1年間はどうやらそれほど思い出してはいなかったみたいだし。僕の場合(過去2回)、想いが届かないと分かってから後はほとんど会う機会がなかったから、それはそれで辛かったけど、結果的にはよかったのかもしれない。今となっては絶対に会いたくないですけどね。
そういうわけで、主人公には感情移入できなかった。ただなるほどなあと思いながら読んだ。
その代わり、先生を忘れられずにいる主人公に対して苛立ちと不安を覚える彼氏の小野君に感情移入。乱暴な態度を取ったかと思えば次の瞬間弱弱しい仕草を取る辺り、女性からすればもしかしたら嫌な奴に見えるけど、気持ち分かるなあ。