・石田作品って、社会から外れた人たちが主人公を中心とした個人の力を終結して大組織と戦う、って話が多いです。昨日読んだ「赤・黒」もそうだし、「IWGP」にもそういう側面があるし、この本もそう。
・社会不適合者たちが新しいサーチエンジンを作り、だけどそれを大企業に盗まれ、力を合わせて取り戻す、というお話。
・AI機能を持つサーチエンジンというのが画期的だった。
・ネットの発達によって、これからは組織といったものが衰退して個人の時代が訪れる、という言説を何度か耳にするけど、石田衣良はそんな未来を何年も前から先取りしている感がある。デビュー作からしてそういう人を書いてるわけだし。
・この小説の敵役である大企業って、あからさまにソフトバンクじゃん。