ケータイノベル

エジプトの古い壁画に「最近の若い者は」と書かれてて、
勝海舟が「最近の若者は根気がない」と発言していて、
今読んでいるアガサ・クリスティそして誰もいなくなった」の序盤には「最近の若い人は」という記述が何度か登場して、
この間図書館で見つけた「若いやつは失礼だ」という本を開いてみたら、初版が出たのは20年前だった。

こんなんなんで、「最近の若者」的論評は99%が嘘だと思っていて、
いつの時代も若者はダメなのか、
いつの時代も年寄りは若者がダメに見えるのかのどちらかだと思っていて、
活字離れも無気力さもいじめ問題もフリーターニートもマナーのなさも、そのほとんどがまともな批判をされてないと思っている。

だけど、昨日初めてネットでケータイ小説を読んで、愕然としました。
こんなに酷いの?と。
10代女子の方々は、こんなの読んで感動してるの?と。
もし僕が今年取ってたら、
最近の若者は知力の低下がーとか、
活字離れが深刻でーとか、
絶対言いたくなる。

いや、ホント、ここまでとはね……
なんだろう、あの小説たちのどこに惹かれるんだろう?