クワタマスミ

桑田のことじゃなくて、自分語りです。












以前1ヶ月くらい、新聞のスクラップをしていた時期があって、
その中でパイレーツでキャンプ中の桑田の記事が残ってます。
「38歳桑田 挑戦 自然体」という見出しで。
その中から。






キャンプ中、若手選手に模範を見せるように頼まれた桑田。
なぜ大リーグ昇格を争う相手に技術を教えるのかという質問に、
「他の選手をライバルなんて考えたことがない。人は人。昔から、自分がやるべきことを、思うようにやっているだけ」



生き残れる勝算はあるのか。
「外国人だって、同じ人間でしょ。だったら、僕にもできる。どうして、みんな物事を深刻に考えるのかなあ」



アメリカでは一人暮らし。家事は全て自分で行う。
通訳もつけず、独学で英語を習得。
「特別なことはしたくない。ここには、修行に来ているのだから。お手伝いさん、通訳さんがいたら、何にも身につかないと思う。苦労するのが、自分のスタイル。こういうものを乗り越えたとき、新しい何かが得られると信じている」



巨人を辞めて、アメリカへ渡ることになったことについて、
「今はまだ、野球が上手くなりたい」
「何歳だから、ダメというのはない。人の評価に絶対はないと思う。神様じゃないんだから、偉そうなことを言っても当たらない。だから、気にしても仕方がない」



そして、記事の最後のコメントとして、
「人間は200年も300年も生きられない。だったら、自分の思うまま、自分らしくやろうよ」












それまで桑田のことはそんなに知らなかったんだけど、この記事がきっかけで彼を尊敬するようになりました。
周囲の声に流されない、確固とした「自分」というものを持っている。
その確かな軸に沿って物事を考え、行動する。
「野球が上手くなりたい」という原点を忘れず、常に前向きな姿勢を持つ。
シンプルで力強い、生き方考え方。
なんて素敵なんだろうと。
なんてカッコいいんだろうと。




そういう桑田だったからこそ、オープン戦で故障しても、腐らずに前向きにやってこれたんだろうと思う。
そういう桑田だったからこそ、その故障を乗り越えて念願のメジャーの舞台にたどり着けたんだと思う。
日本で通用しなかった選手が、メジャーで投げるとはね。
日本で通用しなかったからこそ、アメリカに渡って、メジャーで投げるという夢が叶ったということですか。
全ての逆境をプラスに変えてしまった。
ただただ、感嘆するばかり。






有り体な言い方をすれば、「勇気をありがとう」という気持ち。
僕自身の今の境遇と照らし合わせて、学ばされることはたくさんある。
今週の金曜日、二つの1次試験の結果が発表される。
一つは受かる自信があって、
もう一つは五分五分。
これがもし両方落ちると、相当の精神的ダメージを受ける。
それが怖い。
だから、ここ最近精神的に落ち着かない。
というかそもそも、肩書きがない今の状況は精神的に落ち着かない。
今年もダメだったらどうしよう、なんて考えると暗くなる。
求人情報が目に入ると今からでも民間……とか、
ネットで稼いでる人を見るとああそれいいなあ……とか、
あっちにふらふら、こっちにふらふらしてる。
つらい。



そこで。
「やるべきことを、思うようにやるだけ」で、
「物事を深刻に考え」ずに、
「これは修行」であり、
「自分の思うまま、自分らしくやろう」と思う。
二つの試験に落ちてしまっても、それを発奮材料にする。
流されず、前を向いて、明るく、楽しく、ストイックに。
逆境を、プラスに変える。
就職浪人という経験を、プラスに変えて、少しでも自分がよくなってくれれば。




今の時点でも、足踏みしてよかったと思うことは多い。
こうなったからこそ、本当は行きたかった市ヶ谷のキャンパスに、生協のバイトとして通うことができた。
こうなったことがきっかけで、女の子と付き合うことができた。
受かったら長くて半年、自分の自由な時間を持てる。



いいこと、いっぱいあるじゃん。
こんな感じで、もっと、いいことをたくさん増やしていこうじゃないですか。
すこしだけでも、桑田みたく、なれたらいいなあと、思う。
そして、自分のスタイルを、すこしでも築きたいなあと、思う。